◎〔NY石油〕WTIもみ合い、87ドル台(6日午前)
2022/10/06 22:29
 【ニューヨーク時事】6日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、有力産油国による大幅減産決定などを背景とした上昇の勢いが一服し、もみ合いとなっている。米国産標準油種WTIの中心限月11月物は午前9時10分現在、前日清算値(終値に相当)比0.37ドル安の1バレル=87.39ドル。
 石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は5日、11月の石油生産を日量200万バレル削減することで合意した。OPECプラスの決定前には、欧州連合(EU)がウクライナ侵攻を続けるロシアに対する追加制裁を発表。プーチン政権の戦費調達を阻むため、同国産石油の価格に上限を設けることで合意したことを明らかにした。
 これらの措置により、国際石油市場の需給逼迫(ひっぱく)に拍車がかかるとの見方から、相場は6日朝にかけて底堅く推移。しかし、その後は、米政府が戦略石油備蓄(SPR)の追加放出に動くとの思惑や、対ユーロなどでのドル上昇が重しとなり、売り買いが交錯している。(了)

[時事通信社]