◎〔NY金〕続落、3678.30ドル(18日)
2025/09/19 03:51
【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、利益確定の売りなどに押され、続落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比39.50ドル(1.06%)安の1オンス=3678.30ドル。
金塊相場は、短期間で急速に上昇してきた反動から高値警戒感が強まり、利食い売りが先行した。キトコの上級市場アナリスト、ジム・ワイコフ氏は「調整的な下落が、少しの間継続する可能性がある」と述べた。
また、米労働省が18日に発表した最新週の新規失業保険申請は前週比3万3000件減の23万1000件。フィラデルフィア連銀が同時刻に発表した9月の地区製造業景況指数は総合で23.2と、前月のマイナス0.3から大きく改善した。ともに市場予想よりも良好だったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げに動きにくくなるとの観測が強まり、米長期金利が上昇。金利を産まない資産である金の投資妙味が後退し、金の売り圧力となった。
FRBは17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、大方の予想通り、政策金利を0.25%引き下げることを決定した。同時に発表された政策金利見通しの中央値では0.25%幅で年内あと2回の利下げが想定された。一方で、パウエルFRB議長は金融政策決定会合後の記者会見で、今後の利下げを急がない姿勢を示したことで、17日引け後の時間外取引時間帯に金塊相場は乱高下する場面がみられた。(了)
[時事通信社]