◎〔NY石油〕WTI続落、63.57ドル(18日)
2025/09/19 04:47
 【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米景気減速懸念を背景に売られ、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.48ドル(0.75%)安の1バレル=63.57ドル。11月物は0.44ドル安の63.26ドル。
 米連邦準備制度理事会(FRB)は17日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、急減速した雇用情勢を下支えするため、政策金利を0.25%引き下げることを決めた。利下げは昨年12月以来9カ月ぶり。年内の残り2会合で0.25%ずつ引き下げる想定も示した。米利下げ再開がエネルギー需給に与える影響を巡っては見方が分かれ、相場は売り買いが交錯した。
 一方、米民間有力調査会社コンファレンス・ボード(CB)がこの日発表した8月の米景気先行き指数総合指数は98.4と前月から0.5%低下し、市場予想(0.1%低下)を下回った。発表後、相場は米景気減速を伴うエネルギー需要減退への警戒感が意識され、下げ幅を拡大。
 石油輸出国機構(OPEC)加盟国クウェートのルーミ石油相が米国の利下げを受け、アジア市場を中心に石油需要が拡大するとの見通しを示した。ただ、利下げが石油価格に対してプラス要因となるか懐疑的だとの見方も広がり、様子見姿勢が強まり、下げ幅は限定的だった。
 ▽ガソリン=続落。中心限月10月物の清算値は1.73セント安の1ガロン=201.14セント。
 ▽ヒーティングオイル=続落。10月物の清算値は1.48セント安の1ガロン=234.00セント。(了)

[時事通信社]